「ロヂャース」に照射ジャガイモの販売停止の申し入れ

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2013年4月2日

東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-6
北辰商事株式会社

代表取締役社長 太田 実様
総合ディスカウントストアー店長様

照射食品反対連絡会
代表世話人和田 正江(主婦連合会)
飛田 恵理子(東京都地域婦人団体連盟)
真下 俊樹(日本消費者連盟)
里見 宏 (食品照射ネットワーク)


報放射線照射ジャガイモの販売中止の要請


 貴社いよいよご清栄のこととお喜び申し上げます。

 私達は放射線を照射した食品の安全性に問題があるとして反対運動をしている消費者団体(54団体と個人)です。越谷市に住む消費者の方より、川越店で放射線照射ジャガイモが売られているという連絡をいただきロヂャース越谷店にて照射ジャガイモの有無を確認いたしましたところ「照射ジャガイモ」が表示され売られておりました。
照射食品には強い発ガン増強作用を起こす物質(シクロブタノン)の生成がわかり、その危険性が問題になっています。また、国立医薬品食品衛生研究所は2002年から04年まで3年をかけて、アメリカ陸軍が行った照射食品に関する実験資料を調査し(1968年、米国は兵士が食べるベーコンへの放射線照射を禁止した。このときのデータが軍の機密とされた)、その結果を「X線並びにγ線を照射した食品に生じる誘導放射能(Bull.Natl.Inst.Health.,125,107-118(2007)」と題して報告しています。
この報告書は放射線を照射した食品から自然界にある放射線の2.4倍から3倍の誘導放射能を検出したというものです。これは放射線を照射した食品から放射線が出るということです。多くの店舗を持たれる貴社が照射ジャガイモを販売しているということは大変影響が大きくまた多くの消費者が食べることになります。
私達は貴社が緊急に情報を集め検討され、販売中止を決定されるようお願い申しあげます。

資料

 日本では1974年から北海道士幌農協で照射ジャガイモが作られ販売されています。しかし、消費者の安全性に関する多くの疑問に答えることなく販売がされ、消費者団体は士幌農協や厚生労働省に照射ジャガイモの販売をしないよう申し入れ、大手スーパーへも販売しないよう申し入れ販売の自粛をお願いした経緯があります。消費者にも購入しないように運動してまいりました。また、30年以上前になりますが、東京都も市場への出荷をしないよう士幌農協へ要請しております。こうした不買運動で照射ジャガイモはその生産量が初期予定の10分の1ほどになっています。

 問題はこうした状況に危機感を持った原子力委員会とスパイス業界が一緒になり野菜を含めたスパイス94種類に照射を認めるように厚生労働省に要請書を出しました(2006年)。

2010年5月、厚労省は薬事・食品衛生審議会食品規格部会で、審議する要件に必要なデータがないとして下記のような資料の収集を行うよう関係者に要請した。

●「科学的知見が不足しているとされる以下の事項について、関係者に情報の収集を要請する。」
1.各照射食品中のアルキルシクロブタノンの生成量及びその推定暴露量。
2.アルキルシクロブタノンの毒性(特に、遺伝毒性、発がんプロモーション作用)
●消費者が照射食品に関する情報がないとして、
1.「原子力委員会に対し、国民との相互理解を一層進めるためのさらなる取り組みを要請する。」と方針を決めた。

最近の厚生労働省への申し入れた文書をご参考として添付いたしておきます。ぜひ貴社が販売している照射ジャガイモの販売を止めてください。貴社のご回答をお待ちいたしております。正式には文書にて郵送いたしますが、緊急を要しますのでファックスにて送らせて頂きます。


[連絡先]
照射食品反対連絡会
106−0032 東京都港区六本木6−8−15 第2五月ビル2F
照射食品反対連絡会事務局
Tel. 03-3402-8841    メール sshrk09@gmail.com

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