照射牛生レバーの誘導放射能確認実験の緊急申し入れ

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2012年8月28日
厚生労働大臣
小宮山 洋子 様

照射食品反対連絡会
代表世話人和田 正江(主婦連合会)
飛田 恵理子(東京都地域婦人団体連盟)
富山 洋子(日本消費者連盟)
里見 宏 (食品照射ネットワーク)


照射牛生レバーの誘導放射能確認実験の緊急申し入れ

厚労省は牛生レバーへの放射線による殺菌の確認研究を行うと発表しました。この研究に生レバーへの照射で誘導放射能が起きないかの確認実験も追加してください。

誘導放射能の実験を行う理由
1963年、米国の食品医薬品庁(FDA)は米陸軍から申請された照射ベーコンを許可しました。ところが1968年、FDAはベーコンへの照射を取り消しました。しかし、このときの禁止理由が軍の機密ということで重要な情報が公開されないという問題がありました。

貴省の国立医薬品食品衛生研究所は02年から04年の3年間を使って、米国立公文書館、農務省図書館、各大学図書館などより米陸軍のネィテック研究所等が行った誘導放射能に関する資料を調査収集し、その結果を07年の所内の報告書に「X線並びにγ線を照射した食品に生じる誘導放射能(Bull.Natl.Inst.Health.,125,107-118(2007))」と題して報告しています。

この報告書はコバルト60で50kGy照射した牛肉やベーコンから自然界にある放射線の2.4倍から3倍の誘導放射能を検出したと報告しています。誘導放射能は牛肉で4,583ベクレル、ベーコンからは1250ベクレルなどです。放射線を出すようになった核種は不明としています。しかし、カドミウム(半減期14.6年)やニオブ(12年)のように体内に取り入れたら放射線を長く出し続けるものもあります。放射線(β線)が出ている食品を食べることが内部被曝になります。

照射食品にはシクロブタノン類などの有害な成分ができ、その成分を食べることは間接的な放射線被曝ですが、その上に殺菌ための照射した食品からも放射線がでるようになる危険があることは重大な問題です。
厚労省は滅菌実験で照射する際、誘導放射能が出きるか確認してください。

申し入れ 生牛レバーへの照射で誘導放射能がどのくらいの線量で起きるか確認をしてください。(照射施設等は推進派に偏った施設でなく、公正な施設を使ってください)

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