照射食品反対連絡会 |
代表世話人 | 和田 正江(主婦連合会) |
同 | 飛田 恵理子(東京都地域婦人団体連盟) |
同 | 富山 洋子(日本消費者連盟) |
同 | 里見 宏 (食品照射ネットワーク) |
スパイスへの放射線照射に賛否の意思を表明してください
2000年、全日本スパイス協会はスパイス94品目への放射線照射解禁を厚生労働省に要請しました。解禁にならないため2006年、原子力委員会は食べ物(特にスパイス)への放射線照射を厚生労働省に申し入れました。
2010年、厚生労働省は調査を行い、照射食品の安全は証明できないという結論をだし、要請を続けるなら、安全性のデータと消費者の理解を得るようにという報告をまとめ関係団体に連絡いたしました。
照射によってできるシクロブタノン類は遺伝毒性があり、強い発ガンプロモータ作用を持つことが実験で確認されています。しかし、急性毒性実験、慢性毒性実験、発がん性実験、催奇形性実験などは行われていません。
世界的な流れも照射食品は退潮しているのに、原子力委員会はこれから照射食品を推進すると私ども反対連絡会に連絡してまいりました。
照射食品反対連絡会は昨年より全日本スパイス協会との話し合いを申し入れておりますが話し合いは行なわれておりません。スパイス協会会員各社に申入れを行いましたが、協会を通じて返事をしたいという回答でそのままとなり全く要領を得ない状況です(資料1)。
全日本スパイス協会と原子力委員会が強力に推進するスパイス94種類(タマネギ、人参など野菜を含む)と既に許可になっている照射ジャガイモは私たちがカレーを作るときに必要不可欠なものばかりです。まさに照射要請はカレーを標的にしたものと考えております。万が一、照射が許可になれば日本人が好きな「カレー」は大変なことになります。しかし、カレー関係業界はこれまで、照射食品について何らの意思表示もなく、暗黙の了解をしているかのように見えます。
全日本スパイス協会の照射スパイス推進は皆様へも大きな影響を与えるものと考えます。照射食品反対連絡会は子どもたちの大好きなカレーを放射線照射から守るため運動を展開することを決意し準備を進めております。貴社におかれましても安全でおいしいカレーを維持するためにスパイスへの放射線照射に反対していただきたくお手紙をさし上げました。
ぜひ、照射食品(特にスパイス)について検討のうえ、貴社として照射食品について賛否の態度表明をしてください。申しわけありませんが、ご回答を3月15日までにいただけますようお願い申し上げます。
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