キッコーマンの「放射線照射ソイアクト」回収についての申し入れ

lin_067.gif (542 バイト)

2007年7月27日

厚生労働省
   柳澤 伯夫大臣殿

照射食品反対連絡会
代表世話人 和田 正江
同 飛田恵理子
同 富山 洋子
同  里見 宏

 
キッコーマンの「放射線照射ソイアクト」回収についての申し入れ


 キッコーマン(株)は、6月1日以降、放射線照射されている疑いがあるとして「ソイアクト」の自主回収を行なっています。しかし、キッコーマンはソイアクトを販売した38社の企業名を公表しておりません。
当連絡会も、14社までは回収を実施していることを確認いたしましたが、それ以外の24社は回収しているのかどうかもわからない状況です。
また、キッコーマンは回収状況も公表しておりません。
消費者は、知らずに照射ソイアクトを含んだ商品を使用しまう恐れがあります。厚生労働省に以下の項目を緊急に申し入れます。

1.厚生労働省はキッコーマンより届けられた34社すべての企業名を直ちに公表してください。
公表できない理由として「企業名を公にすれば、当該企業の権利、競争上の地位その他正当な利益を害するおそれがある」(内閣衆質一六六第三九二号、平成十九年六月二十六日)としておりますが、この理由は消費者をないがしろにしたもので、到底納得できるものではありません。国民の健康と法の趣旨をきちんと守る姿勢を明確にすべきです。

2.私たちはこのような事態が起きた一因として、照射された線量をチェックする方法がないからと考えています。
ところが07年7月6日付けでスパイスへの照射を検知できる場合もあるとして、各検疫所に照射の検知法を通知しています。
もし、この方法が実効あるものならソイアクトについてもただちに照射の有無を検証するよう申し入れます。

3.照射食品の安全性・健全性についてはすでに多くの問題点が出されており、さらに近年は照射により生じるシクロブタノン類の遺伝毒性・発がん性について、新しい問題が指摘されています。
厚生労働省はシクロブタノン類の毒性実験を緊急に行うよう申し入れます。

4.食品の安全を確保するための大前提である監視・管理は、「線量確認の検知法」が確立されなされない限り不可能です。
今回の事件は、先の照射サケ(カナダ、ペガサスフーズ社の違法照射)と同じく食品衛生法違反とならず、うやむやにされる構図になっています。
厚生労働省の責任は重大です。今後このような違法照射をなくすためにも150グレイ以下とした照射馬鈴薯も検知法ができるまで照射禁止の措置をとるよう申し入れます。

なお、この申し入れに対する回答は、文書によって8月15日までにお願いいたします。

以上

「照射食品反対連絡会」連絡先

食品照射ネットワーク(担当・里見)   東京都新宿区下落合1-3-6-136 電話03-5386-1009

大地を守る会(担当・須佐)   東京都港区六本木6-8-15 第2五月ビル2階 電話03-3402-8841

b39_001.gif (494 バイト)