8月29日の読売新聞社説
「食品と放射線 なぜ必要な技術をタブー視する」へ反論投稿
消費者は「放射線アレルギー」で反対しているのではない。
医療器具や輸血用血液への照射にも反対していない。
安全への疑問にきちんと解答できない原子力委員会の問題である。例えば照射玉ネギによる奇形に、原子力委員会の「報告書」は「タマネギの亜慢性毒性試験では、(中略)奇形が発生したが、(中略)これはタマネギ自体の持つ毒性の影響によると判断された」と記してあるが、このような実験が存在しない。
我々の指摘に原子力委員会は部会も開かず7月26日に訂正するという醜態を見せている。
マウスに300グレイ(4%添加)、150グレイ(2%添加)照射した玉ネギで、その仔に骨の奇形と卵巣と睾丸の異常が増えたのが問題なのである。
また、照射でできる生成物(2-ドデシルシクロブタノン)が遺伝子への傷害と強い発ガン補助性があるという報告に対し消費者を納得させる説明もない。
照射臭による商品価値の低下も正しく伝えていない。
世界での照射の実態は政府の6月22日の答弁書でも販売量なども「承知していない」と回答している。 科学的な根拠の無い「報告書」を消費者は認めないだけである。