2月25日,東京都はカナダ産ホッキ貝(5230.21s)に中国で放射線が照射され、それをマルハ(株)が輸入し販売(販売量 4469.69s)していたとして回収指示を出しました。(食品衛生法第7条第2項違反 コバルト60よりのガンマー線照射量は4キログレイ)
マルハの説明によれば大腸菌が検出されたため、紫外線殺菌を別会社に委託し、輸入販売していたということです。「健康上の影響はない」としていますので下記のような質問をマルハの社長あてに出しました。
五十嵐 勇二 殿
放射線が照射されたホッキ貝について、貴社が発表された文書に「10キログレイ以下の照射は健康上の問題はないとされております。当該商品は4キログレイであるため健康上の影響はないと認識しております」と書かれておりますが、これについて下記の質問にお答え願います。
1.1980年に出されたFAO/WHO/IAEAのモノグラフに書かれた10キログレイまでの照射は安全と言う記述を安全の根拠とされておりますが、
(1)この原文を読んでおられますか。
(2)この原文中に今後の毒性研究の課題が書かれておりますが、貴社はどのようにお考えですか。
(3)これ以外に貴社で照射食品の安全に関し集められた情報をお教え下さい。
2.動物実験で0.6キログレイ照射で体重減少、卵巣重量の減少、0.15キログレイで体重減少、0.1キログレイでも胎児異常などの報告がありますがこうしたデータについての見解をお示し下さい。
3.食品への照射によって特異的にできるシクロブタノンの細胞毒性、発癌促進作用が明確になってきていますが、この物質についても安全と判断した根拠を示して下さい。
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