照射しても無菌にはならない

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アメリカの消費者情報誌Consumer Reportsが2003年8月号に照射肉の調査結果を掲載した。60都市で市販されていた500パック以上の肉を購入して行なった調査で、小売レベルでの照射肉に関する調査では最大規模。未調理の照射牛挽肉および鶏肉の微生物レベルは非照射肉よりも低かったが、照射肉も完全に無菌なわけではなく微生物は検出された。従って、照射肉もその後の取り扱い方が不適切な場合(十分に火を通さないなど)は食中毒の原因になり得るため、照射肉のパッケージには非照射肉とおなじように「十分に火を通すこと」と注意書きが添付されている。食味検査では、照射肉には若干だがはっきりと区別できる味の悪さと髪の焦げたような臭いがあることが報告された。特に牛肉では、ハンバーガー用パン、ケチャップ、レタスと一緒に食べた場合でも、この臭いが感じられた。同誌は結論として、「どちらにしても十分に火を通して食べるのであれば、特に照射肉を買う必要性はない」としており、「食品照射の滅菌効果は、適切な調理方法による滅菌よりも低い」としている。(Consumer Reports 2003/8)

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