「リビングまつやま」掲載の広告記事についての公開質問状

lin_067.gif (542 バイト)

2017年11月14日

四国電力株式会社
代表取締役社長 佐伯 勇人様

照射食品反対連絡会
代表世話人和田 正江(主婦連合会)
纐纈 美千世(日本消費者連盟)
里見 宏 (食品照射ネットワーク)
久保田 裕子(日本有機農業研究会)


「リビングまつやま」掲載の広告記事についての公開質問状


 私たち「照射食品反対連絡会」は、放射線を照射した食品の安全性に問題があると考え反対運動をしている市民団体です。
 愛媛県松山市を中心に家庭に配布されているフリーペーパー「リビングまつやま」(えひめリビング新聞社発行)2017年10月28日号の3面に掲載の貴社の広告記事について伺いたいことがあります。同広告は「食の保存に役立つって、知っている? 食品照射のこと、教えて!」と題し、消費生活コンサルタントの市川まりこさんがインタビューに答える形の記事ですが、市川さんの回答内容には明らかに間違いがあります。広告であっても読者を誤解させるような記事を掲載するのは問題ではないでしょうか。このような誤解に満ちた広告記事に抗議するとともに、以下質問いたします。お忙しいところ恐れ入りますが、2017年11月27日までに回答を文書にてお願いいたします。


1、生レバーの殺菌方法に関する市川まりこさんの答え(1段目の最後から2行目から2段目から2行目にかけて)に「放射線を使えば食品の温度がほとんど上がらない上に、色・香り・栄養素もそのまま保たれるのです」とありますが、厚生労働省による「畜産食品の安全性確保に関する研究」では、牛レバーに照射することで、ベンジルメルカプタンやフェニルエチルアルコール、スカトールなどの臭気成分が発生することが確認されています。香りが「そのまま保たれる」という市川さんの回答は間違いですが、これについてどうお考えですか。

2、食品照射の安全性に関する市川さんの答え(3段目の前から4行目から6行目)に「あてた放射線は、不要な菌を殺して食品を通り抜けていきます。つまり、食品に残らないんですね」とありますが、上記1の厚労省による研究によれば、発がん誘導のシクロブタノン類が検出されているほか、トランス脂肪酸の生成も確認されています。照射してもその食品に何も残らないように読み取れる市川さんの回答は間違いですが、これについてどうお考えですか。

3、今回のインタビューに際しては、貴社がえひめリビング新聞社に市川さんを紹介または推薦されましたか。経過をお知らせ下さい。

4、上記1と2で指摘した市川さんの間違いについて、「リビングまつやま」に訂正文を出していただきたいのですがいかがでしょうか。


[連絡先]
照射食品反対連絡会
106−0032 東京都港区六本木6−8−15 第2五月ビル2F
照射食品反対連絡会事務局
Tel. 03-3402-8841    メール sshrk09@gmail.com

照射食品反対連絡会 消費者団体・生協など54団体及び個人でつくる連絡会です。

b39_001.gif (494 バイト)