スパイスへの放射線照射について、懇談会へのご出席要請

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2017年9月7日

全日本スパイス協会
理事長  浅見 徹 様

照射食品反対連絡会
代表世話人和田 正江(主婦連合会)
纐纈 美千世(日本消費者連盟)
里見 宏 (食品照射ネットワーク)
久保田 裕子(日本有機農業研究会)


スパイスへの放射線照射について、懇談会へのご出席要請


時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 さて、2000年12月、貴協会は厚生労働省にスパイスへの放射線照射の許可を要請されました。それを受け、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会は、2010年5月18日、「科学的知見が不足している以下の事項について、関係者に情報の収集を要請する」と下のようにまとめ、データの収集(提出)を要請しました。同審議会の後に厚生労働省担当者は、貴協会に対して、そのことを通知しています。

●「アルキルシクロブタノン類に関する科学的知見の収集等」について
「科学的知見が不足しているとされる以下の事項について、関係者に情報の収集を要請する。」とし、照射食品中のアルキルシクロブタノン類の生成量及びその推定暴露量。・アルキルシクロブタノン類の毒性(特に、遺伝毒性、発がんプロモーション作用)。

●「 消費者の理解」について
 原子力委員会に対し、国民との相互理解を一層進めるためのさらなる取組を要請する。

 今年6月、私たち連絡会は厚労省から、「2-アルキルシクロブタノン類」に不足していると指摘されたデータは、いまだ提出されていないと聞きました。また、併せて厚労省から貴協会に対して問い合わせをした2010年時点で、「それほど必要性があると考えていない」旨の回答があり、その後は進展がないということも伺いました。
貴協会が放射線照射に対して、それほど必要性があるとは考えていないということは、私たち消費者にとって、本当にありがたいことです。その後、2011年3月には東京電力福島第1原発事故があり、原子力利用についてはさらに慎重になるべきことが明らかになっているのでなおさらです。
 私たち連絡会は、2010年前後に、貴協会に対して、スパイスへの放射線照射について懇談する機会を設けるよう、依頼してきたところです。ですが、調整がつかないまま、現在まで行われておりません。
 そこで、このほど、下記の日程で貴協会との懇談の場を設けられればと思い、ご連絡させていただいております。こちらの都合ですが、懇談会開催を希望する日程(第1、第2候補日)を次のように設定してみました。
 貴協会役員の皆様もお忙しいと思いますが、ぜひ消費者との話し合いをお願いいたします。
 なお、当方の参加者は連絡会の世話人15名ほどになります。  ご連絡お待ちしております。


懇談 希望日程 
   2017年10月27日(金) 午前10時より12時まで
2017年10月23日(月) 午後2時より4時まで(第2候補日)
場所 主婦連合会3F会議室(プラザF3階、東京都千代田区麹町15)

懇談内容
1.2017年現在でのスパイスへの放射線照射の必要性について。
2.2010年5月の厚労省の要請したデータについて(要請データに対する考え、収集の現状や今後の見通しなど)
3.厚生労働省に要請したスパイスへの放射線照射要請の取り下げについて。
4.その他(海外の照射食品の動き、原子力委員会とスパイス業界の最近の関係についてなど)


[連絡先]
照射食品反対連絡会
106−0032 東京都港区六本木6−8−15 第2五月ビル2F
照射食品反対連絡会事務局
Tel. 03-3402-8841    メール sshrk09@gmail.com

照射食品反対連絡会 消費者団体・生協など54団体及び個人でつくる連絡会です。

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