スパイスへの放射線照射を厚生省に申請する件についての反対の申し入れ

私たち食品照射ネットワ−クは世界14ヵ国で放射線照射食品に反対するネットワ−クを作っております。全日本スパイス協会が12月4日,厚生省にスパイス類への放射線照射を申請すると聞きました。私たちは以下の理由によりスパイスへの放射線照射が危険であると考えております。消費者への疑問にも答えることなく申請することは日本の消費者への大きな背信行為であると考えます。まず,申請をとりやめ放射線照射食品について消費者とその問題点を解決するよう申し入れます。

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                                        −−−−−記−−−−−

1) 11月8日,貴協会が主催しました「食品照射に関する懇談会」で参加した消費者団体から質問状が出されております。こうした消費者への質問に答えることもせず一方的な申請は信義にもとるものであります。まず,回答すべきです。

2)照射により食品中にフリ−ラジカルなど新しい物質ができ,それが人間に危険である。

3)スパイスに殺菌・殺虫の目的で照射される線量は危険である。

4)スパイスはすでに照射されており,2重3重に照射される危険があります。こうした2重照射をチェックする方法がないため特に危険な食品になります。

5)照射を推進される根拠として,国連機関のIAEA,WHOなどのテクニカルレポ−ト(1981年)が挙げられております。しかし,この10キログレイまで安全という根拠はなく,逆にそれ以下で十分危険であることがわかっております。

6)今回使われようとしている電子線はガンマ−線などとはまったく違う放射線であり,より危険度が増している疑いがあります。              
                                                                                                以上

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