ビタミン信仰へ警鐘

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ビタミンEの過剰摂取は死亡率を高めるという研究結果が発表されている。2004年の米国心臓学会で明らかにされたもの。これまでもビタミンEには、循環器系疾患や癌の抑制効果があるという説と、過剰だと健康被害を及ぼすという説があったが、今回の研究はビタミンEサプリメントの摂取量とその反応として何らかの原因で死亡するリスクを、1993年から2004年までに行われた14件の研究報告のデータを分析しなおしてまとめたもの。その結果、1日あたり200IU(国際単位)以上を超えるとビタミンE摂取量の増加と死亡率の増加とのあいだに関連性がみられたという。1日摂取量が400IUを超える人の死亡リスクはそうでない人に比べて10%高い。通常の食事では1日あたり6〜10IUのビタミンEが植物油やナッツ類、葉物野菜などから摂取されるが、ビタミンEのサプリメントは1カプセルで400IUや800IUというものがあり、摂取量はいきなり数百倍に跳ね上がってしまう。(American Heart Association, 2004/11/10)

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