子どもへの抗鬱剤は危険

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04年6月2日、ニューヨーク司法局は英国の大手製薬会社グラクソ・スミスクラインが抗うつ剤を未成年者に飲ますと「自殺をしたくなる」などの気分にさせる副作用があることを隠していたとして利益の返還などを求めてニューヨーク州最高裁に民事訴訟を起こした。(朝日新聞04.6.3夕刊)

これは昨年秋から 小児臨床試験中の抗うつ剤が自殺傾向を高める可能性があるとして米食品医薬品局(FDA)が警告をだしていた流れに合致するものと考えられます。抗うつ剤の試験的投与を受けている子どもの自殺未遂が報告されているためで、現段階で直接的因果関係は明確になっていないものの、無関係と言い切れないとしていたが、こうした情報を受けて州当局が民事裁判を起こしたものと考えられます。
現在、小児への使用が認められている抗うつ剤はProzacのみですが、医師が自己判断で大人用の薬を使用する場合もあるという。

FDAはこれまでに8つの抗鬱(citalopram, fluoxetine, fluvoxamine, mirtazapine, nefazodone, paroxetine, sertraline, and venlafaxine)の小児への使用について予備レポートをまとめている。子どもへの抗うつ剤に注意してください。

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