テレビを1日中つけている家庭で育った子どもは、読む能力に問題がある場合がある、という研究結果がアメリカで発表されている。月齢6ヶ月から6歳の子どもを持つ親1065人を対象にした全国規模の電話アンケート調査。月齢6ヶ月から6歳の子どもは、毎日平均約2時間をテレビまたはビデオ・ゲーム、コンピューターなどで遊んで過ごし、約2時間を外で遊んで過ごすが、読書または読み聞かせの時間はこの1/3に過ぎないという。1/3の子どもが自室にテレビを持ち、1/3の子どもの家庭で常にテレビがついており、こうした環境で暮らしている4〜6歳の子どもたちのうち読むことができるのは34%で、テレビ漬けではない家庭の子どもの56%を下回る。4〜6歳の子どもの27%が毎日コンピューターを使い(1日あたり平均約1時間)、半数がビデオ・ゲームで遊んだ経験があり、1/4が1週間のうち数回ビデオ・ゲームで遊んでいる。ビデオ・ゲームで遊ぶのは男の子が24%で、女の子の8%を上回る。80%の子どもが本を読む、または読み聞かせの時間を毎日持っているが、平均49分で、コンピューターやテレビの前で過ごす平均2時間22分を下回る。親はコンピューターやテレビを肯定的に捉えている場合が多く、72%がコンピューターは子どもの教育に役立っていると考えている。テレビが子どもの教育に役立っていると考えている親は43%で、テレビは悪影響のほうが多いと考える親は27%である。(AP
2003/10/29)
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