アメリカ・カリフォルニア州の一番大きい水道局(Metropolitan Water
District)が、水道水へのフッ素添加を決定したため、この水道局から水の供給を受けている南カリフォルニア地域の住民1,800万人は、数年以内に強制的にフッ素添加水を供給されることになった。カリフォルニア州では水道水へのフッ素添加に反対が強いため、これまでは4町のみでしかフッ素添加はされていなかった。今回の決定で、水道局が供給する26市町にフッ素添加水が供給されることになる。今回の決定は、これまでにない大規模な地域にまたがるものだが、ほぼすべての市町にとって寝耳に水の話だったという。しかしこの大規模なフッ素水供給システムの構築には当然反対を表明する市町もあり、自分の町で水道水処理を行っているので今後も水道局の水は買わないしフッ素添加もする意思はないと表明する町や、水道局の水と自前処理水(地下水)を混ぜている町では一定の水質にするために自前水までフッ素添加しなくてはならなくなるのではないかという懸念が出ている。また、現在は自分の町で水道水処理を行っている町に水道局の水を使うように当局から圧力がかかるのではないかと懸念する声も聴かれている。(North
County Times 2003/2/13, Metropolitan Water District 2003/2/11)
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